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日産婦誌 第64巻第1号―最新
学術講演会抄録集 第64回―最新
日産婦誌 学術講演会抄録集 1949年-2011年

学術講演会抄録集 検索結果 第64回―最新

開催年 回 タイトル 著者名 本文
一般演題107
1981年から30年間の骨盤位分娩64,528件における分娩様式の変遷と児死亡率
窪谷 潔, 古川 宣二, 町田 利正, 宮川 智幸, 久松 正典, 関根 憲治, 竹村 秀雄, 佐藤 喜一
東京オペグループ
【目的】わが国のローリスク分娩を扱う一次産婦人科施設における骨盤位の分娩様式の変遷と児死亡率を明らかにする.【方法】運営委員会の議を経て,会員が毎月登録する調査票を毎年集計し,1981年から30年間のデータを後方視的に分析した.【成績】骨盤位分娩数は64,528件で分娩総数2,672,409件に占める頻度は2.4%であった.骨盤位分娩の帝王切開率は1981年,1990年,2000年,2010年でそれぞれ41.9%(717/1,712),70.4%(1,622/2,303),86.7%(2,027/2,337),94.4%(1,746/1,849)と上昇した(p<0.001).骨盤位分娩の児死亡率は1.9%(32/1,712),0.47%(11/2,303),0.39%(9/2,337),0.21%(4/1,849)と減少傾向を示した.最近3年間の分娩様式別の児死亡率は吸引0.05%(11/21,039),帝王切開0.07%(24/32,822),鉗子0.32%(5/1,581)であったのに対し,骨盤位では3.4%(16/466)と高率で(p<0.001),その全てが経腟分娩であった.【結論】骨盤位分娩における帝王切開率の上昇が分娩時の児死亡率減少に寄与している可能性が示された.近年,骨盤位の帝王切開が急増する一方で,選択的な経腟分娩を薦める見解もあり,その分娩取り扱い方法については議論も多い.骨盤位分娩は代表的な難産の一つとして産科医は古くからその手技の修得に務めてきた.研修機会の減少により帝切時娩出困難例も見受けられ,時には必要となる技術をどのように伝えて行くか今後の課題である.
2012年 第64回